悪魔のリドル(アニメ)

昨日全話見た。面白かった。

細かい話運びとかはまあ適当なんだけど公案みたいなリドルを毎回与えられつつテンション高いキャラが投入されては退場していくだけでいいリズムは自然にできていく。

キャラに変な騙しを入れないところが好きだった。少人数学級で過激なキャラがひとりずつ退場していくというとやはりダンガンロンパを思い出すんだけど真相を暴き出す学級裁判というのはやはり少し際どいところに踏み込むシステムだったのに対してリドルではキャラがとことん表面的に素早く処理される(描写が少ないというわけでもなく方向性として)。

退場できない主人公の物語を展開するときも内面に踏み込むのではなく呪いの祝ぎ再解釈という思考転回が進行していく(死者に対してある種の肯定的解釈を行っても良いのだということ、そして生きている他者を信頼してもいいのだということ)。黒組の人はほとんど全員が誰かを信頼している様子が描かれていたということは一応気にした方がいいだろう。武智乙哉と英純恋子はナルシストらしいのと、剣持しえなはあまりにも出番が少なかったことで信頼の描写がないが、大筋としてはクラスメイトとふれあい東兎角の人間不信が治る話ということなのだと思う。

キャラはみんな良かったですがスペック厨なので犬飼伊介が好きです。