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聲の形

罪悪感とかで中二病(=周囲とズレた世界認識)になっているのが石田くんなわけだけど、その中二病的な側面に注目したときに聲の形は納得がいく話ではなかった。当然ここで言いたいのはあの剥がされるためだけに存在するバツマークの無残さについてであり、まあ原作が悪いんだと思うけど、あの世界解釈を僕は許容できない。世界の声が聞こえないという普遍的かつ本質的な問題を中二病が治りましたみたいな感じで処理するのは無理があるでしょう。懸命に生きている人々やコミュニケーションのあれこれを描けているかもしれないが石田と世界のことを考えきった映画だとは思えない。

某氏とかも書いていたが全体的に暴力が支配する世界であって、その中で暴力に対して自覚的になってしまった石田くんの話であるとは言える。だからあのバツマークは世界の暴力と対峙する西宮と同種の障害であるようにも思えて、やっぱり最後にぼろぼろ剥がれていくところの脱力感はどうしようもなかった。