20170905

ハイロー、対立する諸勢力のそれぞれが違ったイメージソースを体現していてその分離や衝突をヤンキー漫画の文法で上手く書けてるところが良いのだと思う。ルードボーイズはエアギアで流星街だしMUGENは暴走天使で天上天下だし雨宮兄弟は平成ライダーだし……みたいな数々の要素が多分僕が把握していないエグザイルやHIP HOP文化を含めて投入され混在している。例えばルードボーイズはわかりやすくイメージが浮いてて孤児をたくさん連れてたりいきなり「誰よりも高く飛ぶ」と言い出すのはどう見てもおかしいんだけどその違和感を縄張りとか仲間は家族みたいなヤンキー文法で緩和することに一定成功している。season1がどうしてつまらないかというと作中においてヤンキー漫画のイメージが占める割合があまりにも大きすぎるから。導入だということもあるのだろうが中心となる山王連合からメインのドラマにあたるノポルくんの話までほとんどがヤンキー漫画で出来ていてイメージ衝突のダイナミズムがない。付け加えるなら僕が考える大暮維人大暮維人性というのも異様に志とイメージ力が高くてヤンキー漫画の土台に時代劇とか伝綺とか神話とかを突っ込みまくってそれを破綻ギリギリで成立させてしまうというところにある。そういう意味でもハイローと大暮維人は作品の要素以上に近い位置にあるような気がする。ということでなんとなく把握したつもりにはなっているのだが、そこそこすごいことやってると思うしまだ半分以上見てないので近いうちに見ます。上に書いたのとは別に漫画キャラの実写化力とアクションは普通にすごくてちょっとケチつけにくい。