20190919

図書館。

今週のチャンピオンの板垣恵介×板垣巴留対談はファンなら必読。

『愚民社会』を読み終える。しかしいくら大塚とか読んでても、根本的に社会とかどうでもいいなという思いが一切消えない。なのだが、社会を否定したときに生活厨へと転落するパターンがあるように思えて、完全に社会をシャットアウトするのも危険なのではないかと思っている。あえて強い言い方をすると、ネトウヨのことはそれ自体としては前に書いた通り究極的にはどうでもいいと思っているが、生活厨に対してはある種の憎しみを感じていることを否定することはできない。生活厨とはなにか? 最大限に広くとったときに、それは個人が偶然的に特権的に持つものに最大の価値を置く態度のこと、くらいにまで拡大されるだろう。典型的には「身体」に最大の価値をおいてそのメンテナンスに努めるタイプの生活厨が想定されるが、私の中での生活厨の認定範囲は相当に広い。大量生産品が好きで限定品が苦手なこともアンチ生活厨の一環だ(もちろん限定品があればほしいが、その存在自体は悪だと思っている)。だから、大塚が「ぼくは戦後民主主義の中で大衆に開かれた言葉を使うことで書き手になれた」みたいなことを言っているとどうしても共感してしまうところはある。

思い出。私は一定の時期まで世間で流行の漫画をリアルタイムに読んで素直に楽しめる人間だったのだけど、2010年頃に進撃の巨人とキングダムが周囲で流行り始めて、その2つを後追いで読んで一切楽しめなかったあたりからなにかがズレはじめたような気がする。というわけで進撃の巨人への印象はすこぶる悪いがそろそろ和解するか……と思っていたが結局読めなかった。なんか変な薬でもやってるみたいな変なテンションのヒロイズムで全てのキャラを立ててる印象が厳しいんだよね……。まあ動員っぽいというだけかもしれない。