20211125

今日はとても冷え込んだ。雪が降った。

一定の割合の萌え絵の教本にはまず裸を描いてから体の線が残るように上から服を着せようとか書いてある。少なくとも現代萌え絵(の一部)がポルノを志向していることは否定できない。まあ私はポルノで何が悪い、と思うけど、オタクが「広告」に甘すぎるとも思う。

  •  大塚英志編『運動としての大衆文化』を大塚の序文(「運動」する手塚治虫――「後衛」の実践)だけ読んだ。
    • 内容的には『暮しのファシズム』や近年の手塚論で書いている戦時下論とかなり重複。
    • 手塚の実験アニメ『JUMPING』(1984)はドローン的3D映像技術を先取りして志向している、シンエヴァもまた戦前から続く文化運動(機械芸術論とかのアヴァンギャルド)の末裔としてある、手塚の父親がアマチュア写真家で戦前の映像文化に関与していた可能性がある、というあたりは新しい小ネタ? 既出かも。
    • 「大正新興芸術運動を企業広告からプロパガンダへと応用工学的に方法化し、視覚表現を中心に再編成していくより大きな流れ」(P.29)(プロパガンダとしての文化運動)が、戦後のまんが・アニメ・特撮の方法論と直結しているというのが論旨。
    • 細々とした話が多くてそんなに面白くはない。

 

  • 彼岸花の咲く夜に』第二夜をクリアした。
    • 二時間半くらいであっさり終わってしまったが内容も第一夜の焼き直しの印象が強い。妖怪というシステムについても自己言及をかなりしていて、これでこのシリーズは終わりにしますという感じか。
    • 竜騎士はシステムを物語構造と語りに変換するが(アナログゲーマーだから?)、物語内においてはその変換されたシステムをキャラクターが幻視する。
    • 今回のシステム=妖怪の存在根拠は「妖怪がいないとすると人間は身も蓋もない現実に耐えられない」「妖怪がいることによって人間は人間にとどまろうとする」あたり。
      • まあなんか普通の民俗学的見地?
    • しかしメインのキャラが弱くてロリコンショタコン教師陣が一番キャラ立ってるみたいな感じになっているし話もこじんまりとしていてそんなに面白くはない。