20170914

 『Omegaの視界』の体験版を始める。開始直後では月姫歌月あたりの型月フォロワーっぽいが(物語内容より形式のレベルで参考にしてるね)キャラ造形は魅力的だなあ。やはりデザインと迫力か。これは絵と文両方一人でやっててすごいやつです。

 独特な絵柄やヘタウマを売りにしている人でも明らかに基礎画力がある、もしくは最初から認知能力が高いということを知っているので先に画力を諦めるのは悪手なはずということで淡々と模写とかをしている。絵の練習自体は大してつらくないが単純に時間がなくなって悲しい。

 唐辺葉介の『つめたいオゾン』再読をした。素晴らしいのだけど、どこが素晴らしいのかは言いにくい。優しくて頭のいい人達が残酷な世界でどうやって生きていくのかという話をわりといつもしているように思うけど、CARNIVAL(小説はなかったことにする)やつめたいオゾンはこの世界からの離脱を匂わせるエンドで、やはりそれには憧れてしまう。SF設定の思考実験性が僕は嫌いなのだけど、つめたいオゾンのSF設定は瀬戸口にとって人がわかり合うために可能な数少ない一手だという切実さを感じてしまい、起きている事自体は陳腐ですらあると思うのだけど、感動してしまう。なんか過剰な思い入れをしてしまってよくわからないのだよな……。